【価格帯別】ホームシアタースピーカーの選び方とおすすめ機種!コスパの良い製品は?

2018年7月8日

Canteenです。

YAS-207というヤマハのホームシアタースピーカーを買いました。ホームシアタースピーカーをプロジェクターやテレビと繋いで映画を見ると、映像の迫力が段違いであがりました。超オススメです。今までホームシアタースピーカーを買わずに映像を観てきたことをやや後悔するくらいです。

ただ、ホームシアターがどういうものなのか、何を基準に選ぶべきなのかなど調べるのに苦労しました。ホームシアタースピーカーの価格は、高いものだと5〜10万円くらいしたりもします。

何だかんだいって価格が選ぶ上での重要なポイントになると思いますので、価格帯別でのおすすめホームシアタースピーカーをご紹介していきます。

トピック

  • ホームシアタースピーカー(ホームシアターシステム、フロントサウンドシステム)とは何なのか
  • ホームシアタースピーカーの選び方
  • 価格帯別のおすすめホームシアタースピーカー
ホームシアタースピーカーとスクリーン
ホームシアタースピーカーとスクリーン

ホームシアタースピーカーとは

ホームシアタースピーカー(ホームシアターシステム、フロントサウンドシステムともいう)とは、AVアンプとスピーカーがセットになった音響機器です。

AVアンプ(AVレシーバー)とは何かといいますと、音の信号を各スピーカーに振り分ける機械です。複数スピーカーに音の信号を分配するのがAVアンプなので、通常、スピーカーだけではなくAVアンプの購入も必要になります。

しかし、サウンドバー型のホームシアタースピーカーの場合、AVアンプとスピーカーがオールインワンになっています。設置が簡単なのでおすすめです。

ちなみに、AVアンプとスピーカーをそれぞれ別で購入する場合、AVアンプだけでも最低3万円以上はかかってきますが、ホームシアタースピーカーの例えばサウンドバータイプのものであれば、2万円台で購入可能です。

AVアンプ(AVレシーバー)の別途の購入が不要なホームシアタースピーカーのセット(ホームシアターシステム、フロントサウンドシステム)が価格の面でお得であることがわかると思います。

ホームシアタースピーカーを選ぶポイント

ホームシアタースピーカーを選ぶ上で重要なポイントは、以下の3点にあります。

ポイント

  • チャンネル数
  • HDCP2.2に対応しているか
  • Hdmiの入力端子の数

それぞれについて、ご説明していきます。

チャンネル数(2.1ch, 5.1ch)

スピーカー選ぶ時によく出てくる2.1chとか5.1chとかいうのは、

  • 最初の一桁目がスピーカーの数
  • 小数点以下の二桁目はウーファーの数

を表しています。ウーファーというのは、低音域をしっかり表現するためのスピーカーの一種です。

例えば、2.1chであればフロント左、フロント右、ウーファーの3つのスピーカーになります。一方、5.1chであれば、フロント左、フロント右、センター、サラウンドバック左、サラウンドバック右、ウーファーの6つのスピーカーに囲まれるような感じになります。

要は数字が大きければ大きいほど音の迫力が増すということです。

HDCP2.2・2.3に対応しているか

HDCPとは著作権保護のための技術で、

  • 入力元
  • Hdmiケーブル
  • 出力先のディスプレイ

の3点がこれに対応していないと、映像を見られなくなる場合があります。この著作権保護に引っかかる可能性があるのが、Hulu等のストリーミング動画サービスや4K映像の視聴です。

Hulu公式のヘルプセンターでは、

HDCPの要件を満たしてない機器やディスプレイ、HDMIケーブル、DVI-D(デジタル)ケーブル、DisplayPortケーブルは、Huluを再生することができません。

Hulu公式のヘルプセンター

とありますし、Amazon公式のヘルプ&カスタマーサービスによると

Prime Video、Amazon Fire TV、Fire TV Stickは、接続されている端末と設定がこれらの要件を満たしているかどうかを自動的に検知します。HDCPの要件を満たしていない端末をお使いの場合には、ディスプレイに通知が表示されます。この場合、お使いの端末に対応したフォーマットで再生されます。たとえば、HDのビデオを購入しても、SDでの再生となります。ただし、他のHD対応機器を使用すると、HDでの再生ができます。

Amazon公式のヘルプ&カスタマーサービス

とあります。

ただ、こちらの記事で指摘されているようにこの技術自体が割とザルで抜け道があるみたいです。実際、Amazonで『HDCP問題を解消!最新の HDCP2.2 コンテンツを従来の HDCP1.4 設備で流す HDMI to HDMI【SMKSX-HDCP1】 HDCP 2.2 → 1.4 コンバーター』なる商品も出回っています。Canteenでは使用していないので何ともわかりかねますが、レビューを見る限り、最新のHDCP規格の2.2を1.4にダウングレードしてくれる機器のようです。

ただ、こうした技術的なトラブルで視聴できなかったりするとめんどくさいので、最新の規格であるHDCP2.2・2.3に対応したホームシアタースピーカーの購入をおすすめします。

Hdmi入力端子の数

Hdmi入力端子の数がなぜ重要かと言うと、ホームシアタースピーカーには通常複数のHdmiケーブルの入力が発生するからです。

具体的には、

  • ブルーレイレコーダー
  • メディアストリーミング機器(Fire TV、Chrome Castなど)
  • ゲーム機器(Playstationなど)

などです。このように複数機器をホームシアタースピーカーに接続する必要があります。可能であればなるべくHdmi入力端子が多いスピーカーがおすすめです。

低価格帯のホームシアタースピーカーにはHdmi入力端子が1つしかない場合が多いです。そういうときには、AVセレクター(Hdmiセレクター、分配器)という機器を使います。Hdmi入力の穴を増やしてくれるタコ足配線みたいなやつです。

AVセレクターには複数のHdmi入力端子があります。複数機器を挿し込んだ状態で視聴したい機器の接続端子へ入力切替を行うというまあまあアナログな機器です。我が家では、下記のように接続しています。付属のリモコンで入力切替できますのでそこまで大きなストレスはないです。ただ、リモコンが増えます。

我が家では、下記のように接続しています。ただ最近ゲームはしなくなったので、ブルーレイレコーダーとFire TV Stickがあれば事足りるような気もします。

入力1:ブルーレイレコーダー
入力2:Fire TV Stick
入力3:プレイステーション3
入力4:Wii
入力5:空き
出力 :ホームシアタースピーカー(YAS-207)

AVセレクターを使用した接続要領は下記のようなイメージです。

ホームシアタースピーカー・ヤマハYAS-207と周辺機器の接続例の図解
ホームシアタースピーカー・ヤマハYAS-207と周辺機器の接続例の図解

プロジェクターを使うとどうしても上記のような接続要領になります。

一方で、テレビに映像を出力する場合には他の選択肢があります。ただ結論としては、基本的には上記のように全ての入力が直接ホームシアタースピーカーに直接接続する方法が最適です。

他の選択肢はおすすめしませんが、ご紹介だけしておきます。テレビの場合、プロジェクターと違って全ての機器をテレビの複数あるHdmi入力端子へ接続して、音声のみをホームシアタースピーカーへ出力するという接続方法が可能です。しかし、その場合、音声がダウンコンバートされて音質が下がる恐れがあります。

この点について、下記のようにソニーの公式ページでわかりやすく解説されています

次のような接続であれば問題ありません。

外部機器をホームシアターシステムにつないだ場合

ソニーの公式ページより

一方、他の選択肢である次の接続方法はよくありません。

外部機器をテレビにつないだ場合

ソニーの公式ページより

2つ目の図のようにテレビを介してホームシアタースピーカーに音声を出力する場合、ダウンコンバートされて音質が下がる恐れがありますので、できれば避けたいです。ホームシアタースピーカーはそもそも音質をアップするために設置するので、引き出せる最高の音質で音を聞きたいですよね。

それではいよいよおすすめホームシアタースピーカーのご紹介です。

【2万円台】おすすめホームシアタースピーカー

2万円台の場合、サウンドバータイプのホームシアタースピーカーが多いです。例外として、HTP-CS1(パイオニア)があります。

一番売れ筋のヤマハのサウンドバーで新しい製品が出ましたので、注目です。ここからご紹介していきます製品の価格.comでのスペック比較はこちらをご覧ください。

YAS-108

ヤマハ サウンドバー 4K HDR対応/HDMI/DTS Virtual:X/Bluetooth対応 YAS-108(B)
ヤマハ(YAMAHA)

メーカーヤマハ
発売日2018年7月
チャンネル数2.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子1つ

このスピーカーのすごいところは、ぱっとみでは2.1chですが、5.1chを謳っているところです。5.1chとは5つのスピーカと1つのウーファーってことですね。最新のバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」っていう機能で5.1ch分の音が聴こえますよってことみたいです。

基本的にはYAS-107のグレードアップバージョンです。YAS-108はYAS-107から以下の点が機能追加になっています。

  • チャイルドロック機能
  • Bluetoothのマルチポイント接続
  • 3Dサラウンド時の音場プログラム切り替え機能

* Bluetoothのマルチポイント接続とは、複数のBluetooth機器をあらかじめペアリングを行うことで、複数の機器を同時に待ち受けることができます。

YAMAHA よくあるお問い合わせ(Q&A)

注目すべきは、「Bluetoothのマルチポイント接続」です。この機能があれば、複数のBluetooth機器を接続することがあっても、毎回ペアリングする必要がなく便利です。

YAS-109

ヤマハ サウンドバー Alexa搭載 HDMI DTS Virtual:X Bluetooth対応 YAS-109(B)
ヤマハ(YAMAHA)

メーカーヤマハ
発売日2019年7月
チャンネル数2.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子1つ

基本的にはYAS-108のグレードアップバージョンです。YAS-109はYAS-108から以下の点が機能追加になっています。

■機能追加

大きな変更点は、インターネットに接続され、アレクサが内蔵されていることです。

  • 入力の切り替え
  • 音量の調整(消音)
  • ストリーミングサービス(Amazon Music, Spotifyなど)の選択、再生

上記の操作を声で行うことができます。ようやくの対応ですね。ほぼ全ての操作が声で行えればいいのですが、そこまではまだできないようです。

アレクサは不要という方は、YASA-108でも良いかもしれません。

YAS-207

メーカーヤマハ
発売日2017年7月
チャンネル数一応5.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子1つ

私はYAS-207を購入しました。サウンドバータイプのホームシアタースピーカーで、一本のサウンドバーの中にアンプとスピーカーの機能が内蔵されています(ウーファーは独立してワイヤレス接続)。

発売から時間が経って値下がりしてきています。お手頃価格でサブウーファーがあって迫力ある音声を楽しむことができますのでおすすめです。

YAS-207のレビューをしていますので、こちらの記事を合わせてご覧ください。

HTP-CS1

パイオニア Pioneer HTP-CS1 コンパクトフロントスピーカーシステム Bluetooth対応 ブラック HTP-CS1(B) 【国内正規品】
パイオニア(Pioneer)

メーカーパイオニア
発売日2016年6月
チャンネル数2.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子3つ

HTP-CS1のいいところは、Hdmi入力端子が3つもついていることです。Canteen調べでは、2万円台のホームシアタースピーカーでHdmi入力端子が複数付いている製品はHTP-CS1のみです。

入力機器が3台以下の場合、上述のAVセレクターの購入が不要になりますので、その分実質価格が安くなります。コスパの良い製品ですので、めちゃんこおすすめです。

DHT-S216

DENON DHT-S216 サウンドバー DTS Virtual X/Bluetooth対応 ブラック DHT-S216K
デノン(Denon)

メーカーDENON
発売日2019年12月
チャンネル数2.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子1つ

DHT-S216にはサブウーファーが2つ内蔵されていて迫力の重低音を再生することができます。

YAMAHAのYASシリーズと同じくDTS Virtual:Xに対応していて、バーチャル3Dサラウンド機能があり、音に包み込まれるような感じになります。

【3〜4万円台】おすすめホームシアタースピーカー

価格帯がワンランクアップしますが、サウンドバータイプ以外のホームシアタースピーカーでも、AVアンプとスピーカーがセットになっている製品があります。

YAS-209

ヤマハ サウンドバー Alexa搭載 HDMI DTS Virtual:X Bluetooth対応 YAS-209(B)
ヤマハ(YAMAHA)

メーカーヤマハ
発売日2019年7月
チャンネル数2.1ch
HDCP2.3対応
Hdmi入力端子1つ

私はYAS-207を購入しました。この209の1つ前の型番です。サウンドバータイプのホームシアタースピーカーで、一本のサウンドバーの中にアンプとスピーカーの機能が内蔵されています(ウーファーは独立してワイヤレス接続)。

アレクサにも対応して、音声操作とAmazon MusicやSpotifyも使えます。YAS-207は対応していませんでしたので、209がおすすめです。

MusicCast BAR 400(YAS-408)

メーカーヤマハ
発売日2018年10月
チャンネル数5.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子1つ

ヤマハ公式ページのMusicCast BAR 400の製品紹介によりますと、Amazon Echoシリーズの音声認識に対応です。また、Spotifyやradiko.jpの再生にも対応します。

いいところはワイヤレスのリアスピーカーがあるところです。リアスピーカーがワイヤレスでないと配線がごちゃついて見た目がいまいちです。

名称をMusicCast BARとしているだけあって、音楽再生に主眼をおいた製品のようですね。

BASE-V60

メーカーONKYO
発売日2016年10月
チャンネル数2.1ch
HDCP2.2対応
Hdmi入力端子4つ

サウンドバータイプのスピーカーがなく、AVアンプ(AVレシーバー)と左右のフロントスピーカーにサブウーファーというセットになっています。それぞれにスピーカー感があって見た目がかっこいいです。ホームシアター感がありますよね。

まとめ

以上、おすすめホームシアタースピーカーのご紹介でした。

映画館のような迫力のある音をご家庭でお気軽に楽しむには、ホームシアタースピーカーがとってもおすすめです。我が家の場合は、プロジェクター投影の大画面でホームシアタースピーカーを活用していますので、ちょっとした映画館のような環境で地上波放送やAbema TV、Amazon Primeビデオ、Huluなどを楽しむことができます。

ご紹介しましたホームシアタースピーカーの中から、機能や価格と相談しましてCanteenはヤマハの『YAS-207』を購入しました

ただ、買ってみてから思ったのは、

  • AVセレクターの購入が必要でお金がかかること
  • リモコンがプロジェクター、ブルーレイレコーダー、ホームシアタースピーカー、AVセレクター、Fire TVと5つもあること

を考えると、AVセレクターなしで済むさらに高い価格帯の製品でも良かったかなって思っています。少し高くなりますが、AVセレクターの購入が不要でかつ、リモコンが1つ減ります。ただ、私が購入した当時はありませんでしたが、最近ではアレクサ対応の機種も出てきていますので、音声操作できればリモコン操作の機会も減るのでそれでも良いかもしれません。

音の迫力が大きく変わります。ホームシアタースピーカー選びの一助になれば幸いです。

2018年7月8日

Posted by Canteen