ありとあらゆる対策をしてわかった最も効果があるアレルギー性鼻炎対策まとめ!
Canteenです。
普段から通年性アレルギー性鼻炎で、鼻詰まりがひどいです。ほんとつらいです。私の場合、鼻詰まりが夜中のいびきや日中の口呼吸という日常生活の支障の原因になっている気がします。
通常こうしたアレルギー性鼻炎の対策としては、
- 病院に行って抗ヒスタミン薬を処方してもらう
- 布団乾燥機によるダニ対策
- 空気清浄機による花粉対策
- 抗ヒスタミン薬の他、抗ロイコトリエン薬、ステロイド点鼻薬を処方してもらう
- 鼻粘膜のレーザー焼却
- 最近話題の減感作療法
があります。上記のようなアレルギー性鼻炎に対する対策を、思いつく限りやれるだけやりました。
その中の1つにある程度の症状の改善を実感できた方法がありました。
鼻詰まりを解消すればQOLがめちゃ上がります。私は鼻腔が狭いことによる口呼吸が主な症状ですが、Canteenが実践した方法は、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎にももちろん効果があると思います。トライ・アンド・エラーの結果わかった『花粉症』・『アレルギー性鼻炎』に対して効果のあった対策をご覧ください。
また、アレルギー性鼻炎の原因をよく理解することで、日常生活でもよく気をつけて過ごすことができるようになると思いますので、アレルギー性鼻炎の種類や代表的な症状についてもご紹介します。
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎の種類
特に花粉が飛ぶシーズンに鼻がムズムズしたり、目が痒くなったりするような方の多くは、スギやヒノキの花粉がその原因となっているのではないでしょうか。このような方々は、季節性のアレルギー性鼻炎です。
一方、私のように1年中鼻が詰まっていて口呼吸をしてしまうような方々は通年性のアレルギー性鼻炎です。こうした方は、ダニの死骸やハウスダストといったものが原因となっていることが多いです。
どういった因子がアレルギーの原因となっているかは、耳鼻咽喉科でIgE抗体検査という血液検査をしてもらえば分かりますので、ぜひ耳鼻咽喉科のお医者さんに相談して試されてみてください。
アレルギー性鼻炎の原因(アレルゲン;アレルギーを引き起こす原因となる物)がわかれば、対策を打てます。私は、スギ、ヒノキ、ダニ、ハウスダストといろんなものがアレルゲンでした・・・。原因が多く困りますな。
ちなみに季節性のアレルギー性鼻炎の原因となる花粉の飛散時期は協和発酵キリンのホームページによくまとまっています。
アレルギー性鼻炎の症状
鼻が詰まっているとついつい鼻くそが詰まっているものと考えてしまいますが、実はそうとも限りません。鼻がアレルゲンにより炎症を起こし、その結果血管拡張が起こり、鼻の空気の通り道(鼻腔)の周りの組織が腫れ上がり、鼻腔が狭まっているために、花が詰まっていると感じることが往々にあります。
このような症状は、アレルギー性鼻炎の主要な3症状のうちの1つである、鼻閉といいます。ちなみに残り2つは鼻汁(鼻水)、くしゃみです。
アレルギー性鼻炎を治すには?
アレルギー反応自体は体に備わっている体外の有害な物質に対する防御システムですので、基本的にアレルギー性鼻炎は薬では完治はしません。(ただ、減感作療法を行えば完治する可能性もあるようです。)そのため、アレルギー性鼻炎の場合は対症療法(症状の原因を根治するのではなく、症状を緩和する治療)が基本となります。
よって、薬剤による治療には限界がありますので、アレルゲンの曝露を減らすといった日常生活でできる対策も重要になってきます。
そこで、薬剤治療や日常生活の改善、さらに鼻粘膜焼灼術といった外科的な処置も含めて、Canteenが思いつく限りやれるだけやったアレルギー性鼻炎対策について、ここからそれぞれの効果や特徴についてご紹介していきます。
アレルギー性鼻炎への対策
アレルゲンを除去する
マスク
アレルゲンを吸い込まないようにするには『マスク』をするのが手っ取り早いです。しかし、私自身数ヶ月試してみましたが、ほこりっぽい場所や掃除でほこりが舞うような時以外は、マスク装着で目に見えた効果はなかったです。
また、就寝中にマスクをしてみても必ず朝起きたときにはマスクが外れています。ふとんには、ダニの死骸とほこりがたっぷり含まれていますので、寝室は鼻炎持ちにとっては厄介な場所です。
ひょっとしたら多くの人は、就寝中にほこりやダニの死骸といったアレルゲンを吸い込んでいるうちに、アレルギー性鼻炎を発症しているのかもしれません。普段から布団やベッドを清潔に保つことが重要ですね。
布団乾燥機
ダニの温床である布団周りからダニを完全に除去するには、非常に高温の布団乾燥機で死滅させるしかありません。布団乾燥機自体は、1万円以下で売っていますので、気になる方はぜひアレルゲンの原因となるダニ退治にご購入ください。
ただ、殺しただけでは死骸が舞いますので、掃除機で吸い取ることも必要になります。レイコップやダイソンのハンドクリーナーが掃除機のホコリやダニを吸うことによる効果を宣伝していますが、それらで吸い取る前に布団乾燥機でダニをまず死滅させることが重要です。
こちらのページにダニ駆除方法がわかりやすくまとまっていましたので、ご紹介しておきます。
空気清浄機
空気清浄機を買ってみました。花粉を吸い取ってくれるやつですね。
正直言うと目に見えた効果はありませんでした。ただ、加湿機能がついてたので、乾燥している冬場なんかは風邪ひきにくくなった気がします。
話がそれますが加湿機能付きの場合、定期的に給水部分の掃除が必要になります。そうしないと、汚い水で繁殖したバイ菌を部屋中に撒き散らすことになります。
ご家庭内では空気清浄機を置けばよいですが、皆様の職場はどうでしょうか。
私の職場では定期的に清掃員の方が掃除に来てくださってるようですが、高層階のためか窓が開かないため換気が十分に行われていないように思います。空気の入れ替えもないため、実はハウスダストだらけじゃないかと懸念しています。会議室でよく鼻閉による息苦しさを急に感じることがあります。かといって社内でずっとマスクをして仕事するのも息苦しいですし、現実的ではないですよね。
空気清浄機による対策は家庭でできて効果があったとしても職場でも家庭と同様に行うことは、非常に難しいです。
薬物療法
薬では一時的に症状を押さえることができますが、服薬を辞めると基本的に症状が再び現れます。私は4種類試してみました。
漢方薬 :小青竜湯
抗ヒスタミン薬 :ディレグラ配合錠
抗ロイコトリエン薬 :オノンカプセル
ステロイド点鼻薬 :ナゾネックス
いずれも病院での処方箋がなければ入手できない、『医療用医薬品』です(小青竜湯については市販薬もありますが、診察も兼ねて処方してもらったほうが安くなる気がします)。
ドラッグストアでは『OTC(Over The Counter)』という、市販薬しか入手できませんのでお気をつけを。
はじめの3つは飲み薬、ナゾネックスはステロイドの点鼻薬です。ステロイドというのは体の防御反応である炎症作用を強制的に沈めてしまう強力な薬剤です。
飲み薬3つについては、私は飲めば効果はあったものの、もっと強い効果が欲しいように感じました。また、飲み薬3つの間でそこまで大きな効果の差は実感できませんでした。薬の有効成分の薬物動態(血中での有効成分の濃度の推移)というのは、人によって大きく異なる場合がありますので、ご自身に合う薬を服薬するのが大切です。
ナゾネックスを使ってみると、ちゃんと炎症の起っている鼻粘膜部分に薬液が届くように使う要領がやや難しかったですが、こちらも飲み薬同様に効果を実感できました。
どの薬剤も用法用量を守り、継続して使うことが重要だと薬剤師の方がおっしゃっていました。特に抗ロイコトリエン薬のオノンカプセルとステロイド点鼻薬のナゾネックスはある程度の期間続けなければ効果は認められないようです。
ただ、ステロイドの点鼻薬ではそうでもないようですが、OTCでよく売られている血管収縮作用のある点鼻薬を使いすぎると薬剤性の鼻炎症状というものが発症してしまうリスクがありますのでご注意ください。
アレルギー性鼻炎診療ガイドラインというのがありまして、そちらをご覧いただければ各薬剤の位置づけや重症度別の使用方法の指針が示されています。下記のページにその内容が簡単にまとまっていますので、ご紹介しておきます。
レーザーで鼻粘膜を焼く
アレルギー性鼻炎の外科的処置として鼻粘膜焼灼術というのがあります。
原理としては鼻の粘膜を焼いて組織を破壊し、アレルギー反応自体を起こらなくするというものです。処置を完了すると、個人差がありますが1〜2年程度効果が持続するそうです。私の近所の耳鼻咽喉科では、入院は不要で数十分で処置は完了しました。また医師の説明によると、匂いを完治する神経細胞がある場所と焼却する部分は離れているので、嗅覚への影響はないとのことでした。
この処置が良い点は悪い点でもありますが、数年後には鼻粘膜が復活し元通りになることかなと私は思います。やり直しがきかない手術ではないということです。完全に粘膜がもとに戻るのかはよくわかりませんが。
こちらを先日挑戦したところの結果をまとめますと
- 費用:9000円程度
- 痛み:ややあり
- 処置の内容:
鼻の中に麻酔薬の染み込んだガーゼを両穴複数枚突っ込まれ、麻酔が効果発揮するまで待機後、レーザーで片穴3〜4分ほどずつ焼かれます。自分の肉というか、粘膜を焼かれた匂いというか煙が発生し、多少息苦しくなります。やや辛でした。 - 経過:
処置直後に鼻から息を吸いやすくなったことがとても実感できましたが、鼻血がしばらく出ました。血管拡張性鼻炎を止める点鼻薬と抗生物質が処方されました。2日目からは特に日常生活に支障が出るようなことはありませんでした。医師からは、鼻を強くかむことは控えること、かさぶたができても取らないこと、そして1〜2週間は運動、水泳を控えることを指示されました。
鼻粘膜のレーザー焼却が今までで一番効果を実感できる鼻閉対策
でした。おすすめです。また9000円程度かかりますが、処方薬を飲み続けるよりも1回程度の処置で効果の持続するレーザー焼却の方が、金銭的にもお得だと思います。
減感作療法
まだCanteenは試したことはありません。スギやダニの減感作療法が近年、保険適用となり日本で治療を受けられるようになりました。
ただ、定期的な通院と長期間の服薬が必要となるようです。今のところレーザーで効果アリでしたので、試す予定はありません。が、アレルギー性鼻炎を完治できる可能性があるというところが、本療法の最大のメリットのようですので、いつかは試してみたいです。
まとめ
つらつら書きましたけれども、医療上の行為には医師の判断が必要です。上記の内容は個人の感想ですので、本記事の内容を鵜呑みにすることなく、医師の指示に従って、鼻炎や鼻閉の治療を行ってください。
以上、アレルギー性鼻炎対策をやれるだけやった結果でした。どれが効果があるかは皆様の体質や環境に依存するところもあると思いますので、いろいろ医師と相談しながら試してみるのが良いと思います。
アレルギー性鼻炎が改善し、皆様のQOL向上につながれば幸いです。