【レビュー】信長の野望 大志 大型アップデート内容を確認してみた。

2018年4月3日

Canteenです。

信長の野望大志の大型アップデートが2018年3月8日に行われました。不具合修正や操作性の改善もありますが、中でも注目は内政コマンドに『開発』が追加されたことです。

これはネット情報を吸い上げたのかわかりませんが、各武将の能力を発揮できる場面が少ないというユーザーの声に対応したアップデートだそうです。確かに、アップデート前の各武将の役割は戦闘以外には特段ありませんでした。

開発コマンドが追加されたアップデート後の信長の野望大志のレビューを好き勝手していきます。

飫肥城歴史資料館
飫肥城歴史資料館

開発とは?

自分の領地の郡単位でそこを敷地に、施設建設ができる機能です。内政系、軍事系、育成系の3種類の施設が建設できます。信長の野望ではおなじみの仕様ですね。この施設にはレベルがついていて、最大10Lvまでです。

施設の建設は武将が担当して行います。建設にかかる期間及び施設のLvは担当する武将の能力と個性によって変わります。ここが今回のアップデートで武将の差別化を目指した成果のようです。

施設ははじめは誰が開発してもLv1からスタートで新設後に発展(新しく武将を任命して施設レベルアップ)または継続発展(建設または発展を担当した武将が継続して施設レベルアップ)のコマンドを出すことで、レベルが上がっていきます。その最大上限は、各武将の能力と個性に依存します。レベル10まであげることができる武将はほんの一握りのようです。敵勢力はバンバン開発してきます。

今作のテーマは内政簡略化だったこともあってか、開発コマンドは武将の所属にかかわらず全国の拠点について実行できるため、武将をちょこまか移動させる必要はありません。ただ、継続発展の指示はレベルが1上がるごとに出す必要があるようで、そこがめんどくさいところではあります。

内政系開発コマンド

内政系の開発コマンドとして、『商人町』、『漁村』、『貯水池』が追加されました。

いずれも建設できる郡が決まっています。商人町は商圏が必要、漁村は漁港が必要、貯水池は川が必要です。

今作は金銭や兵糧の収入設定がシビアなので、これらの施設を建設するとかなり収入面が改善されます。ただ、建設できる場所が限られますので、そこでバランスとっているみたいです。

軍事系開発コマンド

軍事系では、6種類の施設が建設できます。『鍛冶村』、『牧場』、『忍の里』、『巡見所』、『防塁』、『砦』です。

鍛冶村と牧場からは鉄砲と馬がそれぞれ上納されてきます。どこにでも建設できますが、鍛冶場や牧場のある郡に建設すれば、その効果が5倍になります。

忍の里では近隣の敵部隊にランダム?で、兵数と兵糧数に攻撃を加えます。

巡見所は強力です。これがあれば、自軍のみ各郡の上限兵数をアップ(Lv✕1000アップ)できます。一方、防塁を建設すると範囲内の郡の兵数上限が敵味方関係なく一律下がります(25%+5%✕Lv)。さらに、砦を建設すると適応範囲は狭いですが、適応範囲の隣接郡で合戦が発生した場合自軍が必ず、砦を持った状態で合戦に臨めます

巡見所と防塁と砦の組み合わせで、防御側にはかなり有利に働きます。弱小勢力でも、生き残れる可能性がかなり高まりそうです。

兵数上限を減らすことや自軍の兵数上限をアップすることに、大兵力をかかえる大大名にはあまりメリットはありません。弱小勢力向けの補助機能のようです。

育成系コマンド

育成系の施設があります。この中には大きく2種類があります。拠点へ影響する施設と、武将へ影響する施設です。

拠点へ影響する施設

『宿場町』、『茶屋町』、『練兵所』の3種類があります。

宿場町は隣接拠点の流民の増加率がアップします。茶屋町は隣接拠点の民忠が上がります。練兵所は隣接拠点から出陣する部隊の士気が上がります。

それぞれ各拠点(城)に隣接したところにしか建設できません。流民や民忠がアップするのは地味に効果ありそうです。

武将へ影響する施設

なんたら塾という施設が5種類新設されました。『用兵塾』、『武芸塾』、『術策塾』、『治世塾』、『交渉塾』です。それぞれ隣接する拠点に所属する武将のパラメータに作用し、少しずつ成長させてくれるみたいです。まれに、個性を獲得できます。この個性が施設のレベルアップに必要な個性とリンクしてるっぽいです。

これらの施設は、大大名になって、前線でない拠点ができ始めたら建設するようなイメージでしょうか。

内政時の操作が大きく変わる

今回のアップデートで内政時の操作パターンが大きく変わりました。アップデート前は商業と農業の限られた行動回数範囲で全拠点に一括指示出すだけでしたが、開発コマンドの導入で、支配下の全拠点の施設の建設とレベルアップのための発展指示を出す必要が出てきました。これまでの信長の野望シリーズと同様の箱庭要素ですね。

やはり、いちいち各郡に指示出しするのは面倒です。大勢力になるとなおさらでしょう。本作のテーマであった内政簡略化から一歩も二歩も後退してしまった印象があります。序盤の勢力が小さい頃には、細かい指示が出来て楽そうですが。まあ、箱庭要素がなくなったことについて、反発するユーザーが多かったようなので制作側としては致し方ないのですかね。

後半になると前線以外は、物資補給系または武将育成系の開発のみ進めれば良くなるので、そう割り切ってしまえば、指示出す内容も単純化できるかもですが、全拠点の全郡の開発状況をウォッチするのは面倒です。

弱小勢力の行動選択肢が増える

弱小勢力が生き残るには、外政で多くの勢力と通商関係を結び金銭収入を増やして、足軽を増やすというのがセオリーというかそれ以外やりようがない感じでしたが、開発コマンドが追加されたことで、防御のための軍事施設建設が可能となったり、馬や鉄砲を増やしやすくなったりしたため、戦略の幅が大きく増えているように思います。

そういう意味では、弱小勢力プレイが楽しくなったのかもしれません。

まとめ

以上、信長の野望大志のアップデート内容のレビューでした。

できることが増えたのは間違いないです。また、自軍だけでなく敵勢力も開発をかなり積極的に行ってきますので、敵が強くなっているのであれば面白いかもですが、どうなんですかね。もう少しプレイしてみないとわかんないです。

信長の野望大志は、結構不評だったのか、発売当初に比べて価格もだいぶ下がってきています。不評だったとはいえ合戦シーンや外交を駆使して戦略性をもってプレイできるのは面白いので、個人的にはおすすめです。是非プレイされてみてください。

こちらの記事で信長の野望大志の全体の仕上がりについてレビューしていますので、合わせてご覧ください。

信長の野望大志のパワーアップキットが発売されました。攻城戦の実装や合戦のコマンドも大きく増えて様々な戦略が取れるようになっているようです。楽しみですね。

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2018年4月3日

Posted by Canteen