【レビュー】『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』を読んでみた。

2018年4月10日お金

Canteenです。

投資でなかなか勝ちがつかめず、悶々としております。最近は、ブログにハマってなかなかトレードを行う頻度自体下がってきて、また、その一方で勝ちたい気持ちもだんだんと強くなってきました。

ちょっとしばらく、ブログだけでなく投資についても研究を深めようということで、投資関連本を集中して読んでいこうと思います。

その第一弾として、投資関連でよく紹介されている『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』を読みました。

読むだけではなかなか身につかないというか、少しずつ忘れていってしまうので、こうやってブログにアウトプットすることで自分自身の理解を深めて、かつ備忘録も兼ねて得られた知識等を皆様とシェアできればと思います。

本書では、投資家の心理面について詳しく分析されています。投資関連本はテクニック系が多いですが、投資をしたことがあるなら誰しもが感じる心理面の重要性について、本書では学ぶことができます。本書の内容について、簡単にご紹介していきます。

傷ついたスチール
傷ついたスチール

ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、心理分析

まず、本書ではファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、心理分析のどれが重要なのか。心理分析が疎かになっているのではないかという提言から始まります。

ファンダメンタルズ分析の時代は終わり、テクニカル分析の時代がやってきていること。テクニカル分析は勝ちたいと考える投資家集団によって決定される相場には、統計的に裏付けのある一定のパターンがあることが述べられています。この見方については賛成しかねる部分もありますが、長期的な成功にはファンダメンタルズ分析は有効だが、短期的な動きについては、集団の心理や行動を分析した結果であるテクニカル分析の方が優れているってことみたいです。

テクニカル分析だけではなく、心理面の分析もしっかりやっていきましょうってことが述べられています。

なぜ、社会での成功者がたちは投資では成功しないのか

社会での成功者たちは、周囲への働きかけによって外部環境を変化させ、自分に好ましい環境となるように上手い事やっていきますが、マーケットは中立で、トレーダーが変化させることはできません。

人間は社会生活の中で、相手への働きかけによって種々の欲求を達成しますが、マーケットではそれが通用しません。マーケットは常に誰に対しても中立で、こちらの行為に対して反応はないからです。そのため、社会で培ってきた方法論が通用しないこと、そしてそれらを捨て去る必要があることが述べられています。

自然体でマーケットと向き合うこと

相場のせいにせず、負けた原因は自分自身にあることをしっかり受け止めることが、相場を適切に判断する上で重要であることが述べられています。

損失は投資をする上での一定のコストであり、避けれないものであること。さらに、負けたからといって相場から離れてしまったり、市場分析に時間を費やしたりして、負けた原因を相場のせいや、市場分析のせいにして、自分自身の心理に問題があることから目を背けてはならないということが書かれています。

ゾーンとは?

ゾーンとは、自然体でマーケットに臨み、判断を勝ち負けによって揺さぶられない平静の状態であることです。

平静さがなければ、冷静な判断ができずに、適切な利確や損切りができなくなってしまいます。これは、投資経験者なら誰しもが共感する部分ではないでしょうか。

ゾーンに至るためには?

真の意味でリスクを許容することであり、それはすなわち負けたとしても精神的な痛みや不快感を持たずにいられることです。

また、勝ちが続いて建玉が大きくなりすぎたり、負けが続いてトレードに臆病になったりするのは、投資家自身の心の問題であって、マーケットは常に中立で情報を発信しています。マーケットは常に中立です。勝ちが続いたからまた勝つだろうという楽観や、負けが続いたからトレードに臆病になる悲観は持たずに、マーケットの情報を常に冷静に受け止めましょうということが記されています。

また、信念が時に相場の見方や解釈を歪めてしまうことから、ニュートラルな姿勢で相場に臨むことを推奨しています。

最も犯しやすい間違い

① リスクを前もって定義しない
② 損切りをしない
③ システム的に利食いしない

この3点がゾーンに入っていない投資家が犯す典型的な誤りだそうです。これらの過ちを犯してしまうのは、冷静に判断できない心理面の枷があるから、そして、相場でこの先何が起こるかわかっているという思い込みをしているから。相場ではこの先何が起こるかわからないということを、本当の意味で理解しリスクを受け止めることが必要です。

そのための心の持ちようとして、確率的思考法というのを著者は提案しています。

トレードスタイルを築き、実行する

著者はゾーンに至るまでのステップとして、

① 機械的段階
② 主観的段階
③ 直感的段階

を提唱しています。

①機械的段階では、トレードに客観的な要素で判断できるルールを定め、最低20回の取引を通じて、確率的にどうしたらうまくいくのかということを、分析していきます。
②主観的段階では、客観的にかつ前向きに自己評価を行い、成功していくイメージを確立し、成功する自分を強く意識し、成功しないのではないかという疑念(この疑念が集中力をそぎ、注文ミス等の数多くの失敗につながってしまう)を押さえつけ、成功するという強い信念を確立します。
③直感的段階では、①で築いたトレードでの優位性に基づいて、かつ②で築いた信念により心理的に左右されず、フラットな状態で取引に臨みます。

機械的取引の例示

具体的にどうやってトレードしたらいいのかという点について、非常に短いですが述べられています。まず、3の倍数の建玉を作ります。それで、以下の利食い及び損切りを入れます。

利食いの方法

① 1/3を予想通りに相場が動いてすぐの位置で指値で利確(手数料を確保)
② さらに1/3を目標株価で指値で利確
③ 残りの1/3に逆指値で建玉位置へ挿入(相場が反転しても利益を確保)

損切りの方法

利食い方法①の額より少し絶対値が大きいくらいの位置に逆指値で売り注文を3/3入れておく。こうすることで利食いの方法①で利確し、予想と逆方向に進んだ場合、損失を3/3から1/3程度にまで減らせる。

こうすることで、リスクを押さえ、利食いも安定して行えることができると筆者は述べています。

まとめ

以上のように、本書は心理面がどうということを論じており、ファンダメンタルズ分析に基づいた、中長期スパンのトレードには結びつかないかもしれません。

ただ、短期と長期トレードのいずれにしても自分の分析の結果が正しいと信じるのであれば、一過的な変化に一喜一憂せず、信念を貫く姿勢は共通して必要です。心理面に目を向ける必要性は、短期と長期トレードといった手法によらずありますね。

半分くらい読んだあたりから、抽象的な例えの詳説が入ったりして、急に退屈になるので途中は読み飛ばしてもいいかもです。

また、著者はトレーディングを一種の確率論のギャンブルのように捉えている節があります。心理面としてそう捉えるのはよいですが、それではただの投機になってしまうので、鵜呑みにしすぎない方がよいように思いました。

また、今の時代はフィンテックが発達してきており、心理面など気にせずトレードしている市場参加者もいます。心理面の枷がないフィンテックを利用するのも手かもですね。

本書が皆さんの投資活動の一助になれば、幸いです。

2018年4月10日お金

Posted by Canteen