【レビュー】メアリと魔女の花(※ネタバレあり)

2017年11月7日遊び

Canteenです。

こないだ映画館でメアリと魔女の花を鑑賞してきました。好き勝手に批評や感想を記載します。

ちなみに安く映画を見る方法はこちらをご覧ください。

メアリと魔女の花は、対象年齢が低い

導入部分から魔法の花を見つけるあたりまでの、未知へのワクワク感はとてもよく描かれていたように思います。また、魔法のほうきに乗って、空を駆け回る描写や魔法学校での描写は(どこかで見たことあるような内容ではありますが)とてもきれいでワクワクさせられました。しかし、大人がみるにはストーリーやメッセージに深みがなく、退屈するかもしれません。私は、夜中の上映で見たため、周りはいい大人だらけでしたが。

 

ジブリ作品へのオマージュ

メアリと魔女の花の描写には、あちこちにジブリ作品へのオマージュ?がありました。

箒に乗る少女とクロネコ→魔女の宅急便
シカに乗る主人公   →もののけ姫
空で追いかけてくる魚 →崖の上のポニョ
魔法使いの校長先生  →千と千尋の神隠しの湯婆婆
暴走する魔法     →風の谷のナウシカの巨神兵

など、スタジオ・ジブリの作品ではないですが、絵のタッチから描写までジブリ作品を連想させる要素をよく分かる形で入れ込んでありますので、そういうことを発見できることが本作品の目指す楽しさの1つだったのかもしれません。
ただ、観る人によっては単にジブリのパクリだとか寄せ集めだとか、そういう意見にもなり得るのではないでしょうか。

 

登場人物の心理描写が少ない

私の理解力が不足していたのかもしれませんが、各登場人物の心理描写が少なく、なぜそういう行動に至るのか理解できない描写が多々ありました。

例えば、

なぜメアリは、魔法をやすやすと放棄できたのか。
冒頭から、メアリは何をやってもうまくいかない、ダメ人間として描かれています。そこから、クロネコに導かれて見つけた魔法の花の力によって、魔法を身に着けます。その魔法の力で一時的にちやほやされますが、その魔法の力が使えるのは、花の効力が続く1日の間だけでした。その後、魔法の花の力の暴走があり、なんだかんだハッピーエンドを迎えますが、最後にメアリはやすやすと魔法の花を捨ててしまいます。
メアリは自分の中に、自分を大切に思える魔法に代わる何かを見つけることができたのでしょうか。あるいは自信を取り戻せたのでしょうか。心理描写が間接的であったためか、理解できませんでした。

拉致されたピーターは、なぜメアリを許すことができたのか。
メアリが、ピーターから魔法の花のことを聞いたと魔女の校長へ嘘をついた上で、ピーターの住所を校長へ伝えたために、ピーターは魔女の校長に拉致されてしまいます。
その後、メアリはピーターに対する罪悪感から、ピーターを助けに行きます。大まかにこういう流れですが、そもそもメアリとピーターの間の関係性が希薄すぎて、メアリが命がけ?でピーターを助けに行ったことや、ピーターがメアリを簡単に許してしまうという行動に違和感を感じました。

 

声優は豪華な俳優、女優陣

庭師を遠藤憲一さん、ドクターを小日向文世さんが声優として担当していました。この2人の声はあまりにも特徴的すぎて、どうしても御二方の顔が頭の中をたびたびよぎってしまいました。そのため、映画に集中するのがなかなか難しかったです。

その他も、満島ひかりさんや大竹しのぶさん等豪華な声優陣でした。この作品が商業的に失敗を許されないという気迫を感じる布陣でした。

 

メッセージが唐突

魔法の花を使ったために、結果的に2度の大爆発が起こってしまいます。人間の手で制御できない力として、魔法が描かれているわけです。

ピーターが福島第一原発事故を連想させる格納容器のような容器に閉じ込められ、ピーターに対して魔法実験が行われました。魔法実験は失敗し、その結果、ピーターが閉じ込められた容器の底から、メルトダウンのように魔法が漏れ出てきて、魔法が制御不能となり暴走します。

明らかに原子力発電への警鐘を鳴らすことがメッセージでしたが、メルトダウンのシーンに至るまでのストーリーの中で、魔法が原子力ほど恐ろしいというような描写もなく、魔法によるメリットやデメリットについても描かれていません。そんな中で、メルトダウンのシーンで突然、魔法と原子力が紐付けられ、魔法は使ってはいけない力だというような描写は唐突感がすごかったです。魔法という不思議な力の不思議な世界のおとぎ話のような単純なストーリーに、無理やりメッセージを乗っけた不自然さを感じました。

途中、遺伝子組み換えや動物虐待反対といった直接的な描写によるメッセージもあり、何を伝えたいのか、ストーリーの中で一貫した主張やその主張をサポートするための描写がなく、理解が追いつきませんでした。

 

エンディングテーマがSekaino Owari

こちらも豪華な声優陣と同じく、本作品の商業的な成功に対する気迫を感じさせるSekaino Owariチョイスであるように感じました。
メロディや声にはとても魅力を感じますが、歌詞が単純というか洗練されておらず、聞いていて少し気恥ずかしく感じるほどです。ただ、本作品が夏休みの小学生や家族向けであるとすれば、それに焦点を合わせた歌詞であり、セカオワチョイスだったのかもしれません。

 

以上です。なんだかんだ次回作が楽しみです。

2017年11月7日遊び

Posted by Canteen