【レビュー】信長の野望 大志のパワーアップキットで何が追加されるのか?

2018年11月10日

Canteenです。

信長の野望大志のパワーアップキットの発売が2019年2月14日バレンタインデーに予定されています。もともと2018年11月末の発売予定でしたが、延期になっています。

延期になる前に開発途中のプレイ動画の公開やKOEIの公式ページからのアナウンスがあったので、実装予定の機能がわかります。

信長の野望大志自体はネット上での評判はいまいちですが、私は信長の野望シリーズ史上最も面白いように感じています。パワーアップキットの発売が楽しみです。

それでは、今ある情報からパワーアップキットになると何が変わるのかレビューしながら、パワーアップキット版の良し悪しについて好き勝手考えていきます。

萩城址
萩城址

攻城戦がようやく追加

攻城戦がパワーアップキットでようやく追加されました。

信長の野望大志の通常版の攻城戦はほんとにひどくて、包囲するか、強攻するかの2択で戦略性の欠片もありませんでしたし、戦国のロマンもなくてほんとに味気なかったです。

ようやく追加された攻城戦には、以下のようにいろいろな特徴があります。

城グラフィックが各城に固有

その1つが各城によって異なる固有の城グラフィックです。山城や平城では全くデザインが異なります。また、プレイ動画を見た限りではデザインの使い回しのような城はなさそうでした。各城に固有の曲輪の数やルートが設定されています。これは非常に評価できると思います。

山城は落城しにくい

グラフィックの違いだけではなくて例えば、山城では攻め手の参戦兵数の上限が低くなっていたりと城攻めの難易度が高くなっており、ここでも信長の野望大志でのテーマと考えられるリアリティーの追求がなされています。

改修コマンドが非常に充実

各曲輪には改修により陣太鼓、狭間、櫓、砲台、落穴、丸太罠、虎口など様々な設備を設置可能で、改修コマンドを実行するモチベーションに繋がりそうです。ここまで細かな改修コマンドの実装はこれまでの作品ではなかったのではないでしょうか。

城主との交渉が可能に

降伏勧告はこれまでの作品でもありましたが、城主との直接交渉のコマンドが大志のパワーアップキットでは恐らく初めて実装されるようです。

全面降伏、城主投降、全面解放など様々な条件での降伏勧告を対城主に実行できます。

攻めや守りだけではなく、こうした細かな交渉コマンドの新設からも信長の野望大志の開発に対する本気度をうかがい知ることができます。

合戦でリアルタイム制を選択可能に

本作では野戦、合戦のことを決戦と呼んでいますが、合戦においてリアルタイム制が選択可能になっています。通常版ではフェイズ制になっていました。システムとしては好きな方を選択できるようです。

私はリアルタイム制は正直いらないと思います。というのも指示が出て現場が動くまでにはリアリティーを追求するのであればタイムラグがあるのが自然で、フェイズ制のほうがリアリティーがあるからです。

ただ、フェイズ制でプレイすることも依然として可能のようですので、良しとします。

合戦での軍施設・罠により戦術の幅が広がる

軍施設はこれまでの作品でも違いこそあれ設置は可能でしたが、大志のパワーアップキットでは罠まで設置可能になっています。

罠や軍施設の正確な設置条件は今の所不明ですが、あまり安易にたくさん作れるようだと、施設依存に合戦の勝敗が決まってしまうつまらないものになってしまいますので、いい具合のシステムバランスにしてほしいところです。

通常版では、攻めるか逃げるかくらいはできましたが、軍施設や罠設置のオプションがつくことでわざと逃げたり、敵をおびき寄せたりというように戦術の幅が広がると思われますので、とても楽しみです。

調略コマンドで内応可能に

信長の野望シリーズではよくある調略コマンドがパワーアップキットからは実装されています。

戦国時代は裏切りの連続でしたので、リアリティーの追求という観点からは追加には賛成です。

ただ、これをやりすぎると史実と違うような武将の引き抜き合戦のような様相になってしまうので、こちらも安易にできるような状況にはしてほしくはないです。

本作の合戦では兵数の削り合いのほか、戦況ゲージによっても戦の勝敗が決まります。そのため、関ヶ原の戦いのような戦場での突然の裏切りにはかなり戦況、心理面に与える影響は大きいと思われます。ただ、裏切るだけではなく、内応に対するそれ相応の戦況ゲージへの影響というのがあると面白いかなと思います。

これまでの作品では、内応はプレイヤーの専売特許のような様相でしたが、コンピューターも積極的に活用してプレイヤーの裏をかいてくれるような展開になれば非常に面白いと思います。

大命とは

新しいギミックとして大命というのが追加されています。

詳細は不明ですが方策に使う施策力を使って実行できるコマンドのようです。農兵の強さが一定期間足軽並みになるなど、様々な効果があるようです。

施策力は非常に貴重ですので、それ相応の協力な効果が予想されます。弱小勢力の一発逆転の機会を増やす形になればよいですが、下手に強すぎる大命があるとゲームバランスが崩れかねないので、発動条件を非常に厳しくするなりいい塩梅に調整してほしいところです。

パワーアップキットで追加して欲しい機能

自勢力からの城主の独立や寝返り

まだパワーアップキットは製作途中ということだと思っていますが、可能であれば、追加してもらいたいのは寝返りの機能です。自陣営の城主が独立したり、他勢力へ寝返ったりといった蒼天録であったようなイメージの機能があればとってもいいと思います。

信長の野望シリーズでは、ある程度自勢力が大きくなると後は作業のようになりがちなので、信長自身がそうであったように家臣に裏切られる要素があるとリアリティーに加え、最後まで気が抜けない緊張感があって面白くなると思います。

敵勢力の武将総取りの廃止

勢力最後の拠点を落とすと武将を総取りできるシステムはなくしてほしいです。

この総取りがゲームバランス上あまりにも重要であるために、敵拠点の攻略の順序を恣意的にずらしたり、他勢力に何が何でも敵勢力の最後の拠点を落とさせないようにしたりとゲームのシステム上のテクニカルな部分に振り回された戦略を取らざるを得ず、リアリティーもクソもないです。

もちろん一部の武将が自陣営に加わるのは史実でもあったことだと思いますしよいですが、敵勢力の最後の拠点を落城させたとしても、少なくとも敵の一門衆は基本的には家臣にならないようにしたり、たとえ敵一門が家臣になったとしても、忠誠度が上がりにくく上述のような独立や寝返りが発生しやすくしたりとか、そういうペナルティーがないと信長の配下で武田勝頼が活躍したりみたいな史実ではありえないようなシチュエーションが発生してしまいます。

敵一門の登用にはリスクがないとリアリティーがないです。史実では基本的にはそうしたリスクがあるために敵の大名の一門衆は基本根絶やしにされています。そうでもしないと、信長の野望シリーズでは捕らえた敵一門を処断する動機がプレイヤーに発生しづらいです。

幸い、信長の野望大志では武将数の重要性はこれまでの作品ほどには高くはありませんので、敵の一門衆だけでも滅亡後、自勢力の一員には基本的にはならない機能を実装してほしいです。

選択制でも良いのでこの機能はぜひゲームバランス上非常におかしいので、ぜひ実装してほしいです。

まとめ

以上、パワーアップキットで実装が予定されているシステムやコマンドについてのレビュー、そしてパワーアップキットで実装してほしい機能でした。

攻城戦の追加は待ってましたというところですが、通常版においてももう少しマシな攻城戦システムをつけておいてほしかったです。

どういう経緯でパワーアップキットの発売が延期されたのかは承知してませんが、より良い作品になるのであれば時間をしっかりかけてほしいですね。信長の野望大志パワーアップキットの発売が楽しみです。

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2018年11月10日

Posted by Canteen