ビジネス会計検定3級2級を受けるべきか迷われている方へ

2018年4月3日

ビジネス会計検定2級のCanteenです。

個別企業の株式購入を検討する上でさけて通れないのが、財務諸表の確認です。そもそも財務諸表って何ってところからのスタートですよね。

財務諸表とは

  • 貸借対照表(バランスシート)
  • 損益計算書(プロフィットアンドロスステートメント)
  • キャッシュフロー計算書(キャッシュフローステートメント)

等のことです。その会社の財務状況や営業収益の状況なんかがよくわかります。キャッシュフロー計算書を見ればその会社が現在どういうものに投資していて、どこからお金を入手しているかがよくわかります。

こうした財務諸表関連の資格で、簿記が有名ですよね。簿記は財務諸表の作り方に焦点を当てています。一方、ビジネス会計検定では財務諸表の読み取り方を学びます。

普及しているのは簿記ですが、会計関連の仕事をしている人でない限り、必要としているのはビジネス会計検定ではないでしょうか。ビジネス会計検定を勉強すれば、財務諸表の見方を体系的に学べます。とってもおすすめです。

どんな内容で取る価値があるのか、ご紹介していきます。

重ねた壱萬円札
重ねた壱萬円札

試験範囲

ビジネス会計検定には3級、2級と続いていきます。公式テキストをご覧いただくとわかりますが、2級は3級の内容を理解したことを前提に記載されているので、3級を飛ばして、いきなり2級からみたいな受け方や勉強の仕方をすると、勉強しにくいと思います。

合格することではなく、財務諸表を理解するための知識を身につけることが重要ですので、3級から順次受験されることをおすすめします。

3級よりも2級の公式テキストのほうが1.3倍位の厚さになります。さらに字も小さくなります。。。だいぶ2級のほうが分量多いです。ただ、投資で財務諸表分析しようと思うなら、内容的には2級くらいまでは理解しておきたいところです。こちらが公式の出してる試験範囲です。

もう少し具体的な試験範囲と内容をご説明していきます。

ビジネス会計検定3級の試験範囲

財務諸表とは

財務諸表とは何を指すのかさらっと学びます。全般的な事項についてさらっとまとまっています。

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書

代表的な財務諸表3種類について、それぞれに何が書いてるのかどういう風に書いてあるのかを学びます。例えば、固定負債と流動負債とはそれぞれ何を指すかとか、営業利益はなんで、経常利益はなんでとか、営業活動によるキャッシュフローとはみたいな感じです。とても基本的な内容ですが、わかりやすくまとまっています。

各項目に何が含まれるかみたいなのは、簿記で勉強する内容ですかね。ビジネス会計検定ではそこは結構ざっくりです。もちろんある程度の解説はありますし、試験範囲には含まれますが。

財務諸表分析

ここまでで学んだ財務諸表から読み取れる数値をもとに、いろいろPERだなんだというの計算して、企業の状況を分析しましょうという内容です。各指標の名称がほんと覚えにくいです。意味を考えて、特に役立ちそうなやつだけ押さえておけばいいと思います。

ビジネス会計検定2級の試験範囲

3級の内容を深掘りしたのに加えて、連結財務諸表とその他の財務諸表が追加されます。深掘り部分では財務諸表分析については大きく増えます。3級では概観を掴んで、2級はもう少し詳細に記載してあり、理解が深まります。

3級までは財務諸表の概観を掴みましょうという感じですが、2級からは財務諸表を活用して企業分析をしましょうというステップに進みます。財務諸表分析の項もかなり分量が増えてきます。ただ、ここも量が多いので、使えそうなやつをピックアップしておくと良いと思います。

連結包括利益計算書

包括利益っていうのがありますよっていうくらいの内容です。

株主資本等変動計算書

他の財務諸表に載ってない内容が記載されています。ここから何が読み取れるのかを学びます。

連結キャッシュフロー計算書

連結しましたよってだけです。そもそも連結って何ってところからも学べます。

附属明細表と注記

他の財務諸表に載ってない内容が記載されています。ここから何が読み取れるのかを学びます。

ビジネス会計検定の難易度

ちょっとした計算問題があるので算数のセンスというかそういうは少し必要ですが、ファイナンシャル・プランナー3級よりもビジネス会計検定3級も2級も簡単な気がしますファイナンシャル・プランナーは試験範囲がめちゃ広いですが、ビジネス会計検定は財務諸表に絞られているのでその分楽です。

ビジネス会計検定は役に立つのか?

ビジネス会計検定の2級も3級も簿記に比べて、知名度は低く、特にあるからといって就活での有利不利や会社への大きなアピールにはつながらない気がします。ただ、そうした知識をつけようとしている姿勢は示せますが、そんなところです。

ただ、しっかり勉強すれば、財務諸表の全体の構成と何が記載されているのか、だからこれこれの情報を知りたいときにはここを見ればいい、みたいな財務諸表の概観をつかみ活用できる力が身につくと思います。自分の会社や投資先の財務諸表を見てみると面白いです。

資格自体に大きな価値はありませんが、資格取得を通して学んだことは個別企業への投資に投資に大いに役立ちます。仕事の場面でも、このお金が会計でどこに組み込まれてみたいのが、ざっくり分かるようになります。簿記ほどではないかもですが。そのため、ビジネスの場面でもより広い視点で仕事ができたり、他社の分析ができたりするようになるかもしれません。

ビジネス会計検定の公式テキストは財務諸表の内容が体系的によくまとまって解説されていますので、とてもよいです。実際の試験問題には癖があるので、テキストだけではなく、問題集にも挑戦されるほうが良いと思います。私はこちらの公式テキストで勉強しました。皆様が財務諸表を勉強するきっかけとなれば、幸いです。

2018年4月3日

Posted by Canteen